【サービス体験記】スタジオアリスで驚いたのは客単価の高さだけではないのです

赤ちゃんが生まれると、これまで接点のなかった商品やサービスを使い始めます。

こども写真館スタジオアリスに行ってきまして驚いたというのが今回の記事です。

我が家の双子ちゃんも生後40日、近所の宗像大社にお宮参りに行ってきました。

お宮参りって、赤ちゃんには着物を着せるのが一般的であります。

着物と言っても、被せるだけで着ませんし、どうせ着る機会もないので買うのは勿体無い。とはいえ家族の記念日ですから写真には残しておきたい、そんなニーズにピッタリなのが衣装を無料で貸してくれる「スタジオアリス」です。

衣装が無料。しかも、お宮参りの前日に貸してくれる。なんて太っ腹なお店なのでしょう！なんて、感動してたら痛い目に遭います。

お宮参りの午後からスタジオアリスで撮影しました。

妻の母と弟も来てくれたので、6人で行きました。

撮影は何枚撮っても、何着着せても3,000円。ということですので軽い気持ちでパシャパシャ撮ります。

店員さん（全員女性！）も流石プロです、寝落ちしている赤ちゃんを見事に起こし笑顔をきっちり抑えてくれました。

こんな感じで3人位付いて、一気に片を付ける！

衣装も背景のバック紙も小道具類も、撮影カメラも全てがシステマチックになっており、一組10分程度でじゃんじゃん入れ替えて撮影が進みます。

ワンポーズ撮るたびに入れ替わりで待ち時間が発生しますが、他の家族が撮影している姿を見ているだけでも楽しいのでさほど苦になりません。

親ばか×親ばか×ジジババの、なんとも幸せな空間なのです。

しかし、写真選びになると金の匂いがプンプンして参ります。

我が家は双子ですが、アルバムは一冊でいいかな？と思ってました。当然、価格の問題です。双方の親世帯に渡すミニアルバム的なものと4カット入るフエルアルバムで49,800円とかですからね！

正直言ってバリ高い！けれど、撮影経験してみると納得のクオリティです。

撮影カットは、6名の集合写真、親子4人の集合写真、双子の2ショット、双子それぞれが3カット程度という中からアルバム収録4カットを選びます。

6名の集合写真は別に額装して妻の実家に差し上げますので、＋12,800円位でしたかね？これは割りきってそれでよし。

残りの写真、ポーズ数で言うと8ポーズから一冊のアルバムに二人の写真を入れることになりましたが、正直選べません。

いい表情やカワイイ顔があって、ボツにするには惜しいカットが絶妙に含まれているのです。

結局、同じ仕様のアルバムを一冊追加いたしました。

お会計はお得セット＋額装追加＋アルバム1冊追加で、97,000円位になりました！

次回からはアルバム代は掛からないので、撮影料3,000円に1ページ12,000円位で済みますよ！

…ってことは双子だと、毎回4～5万覚悟せよってことですよね。

そりゃ、衣装をタダで貸してくれる訳です。

イオンモールの中でも客単価の高さは上から数えたほうが早いと思われます。

坪当たりの売上は、ハイシーズンなら宝飾店を超えてくるかもしれません。

そんな感じでスタジオアリスに多いに興味が湧いたのでちょっと調べてみますと、元は単なる写真屋さんが、20年くらい前に「こども写真館」というコンセプトを提案して急成長。

今や東証一部上場企業。凄いですね～。

財務ハイライトを見てみると、上期（1月～6月）は赤字、下期（7月～12月）で一気に利益を出す構図。七五三シーズンの9~11月に一気に稼ぐ構図のようです。

誕生日やお宮参りは通年基本需要としてありますが、七五三がとにかく勝負のようでして、その読み通り昨日の店内も1/3は七五三衣装でした、撮影している他の家族も七五三っぽい子供が多かったですね。

驚くのは、パート従業員の多さ！

昨日の店員さんも恐らく皆パートさんでしょう。写真を体系的に学んだことの無い方がほとんどであると思われます。

にも関わらず、システマチックなスタジオ設備と（恐らく）シャッタースピード早めでギリギリまで絞り込んだブレやピンぼけを避けたカメラを使って、パートさんのオペレートでも「喜ばれる一枚」を確実にモノにして来ます。

もちろん、子供をあやす無形のノウハウは大きいのでしょうけれど、スタジオアリスの成長は「システム化によって、一定水準のサービスをローコストオペレーションで回す」ってところがキモだと思います。

まだ、アルバムを受け取ってないので最終的な顧客満足度は未定ですが、あれだけのサービスレベルをチェーンオペレーションでもって回せていることに素直に感動したのであります。