【考察】軍艦島ツアーに参加してリピート施策について考えるのココロだー
夏休みに軍艦島ツアーに参加してまいりました。
廃墟的なものには興味を示さなかった妻でしたが、福岡ウォーカーで特集されていたら行きたくなったそうでして、廃墟マニア的要素がある私は内心非常にウキウキしながら出掛けたのであります。
軍艦島には5社程がツアー提供しているそうでして、ググッて比較検討。
料金は3,000円から4,000円と、船会社によって差があることが分かりました。
どこに決めたかというと、高性能な船で「揺れにくい」、そして「上陸率99%」という言い訳要素がある「軍艦島コンシェルジュ」に致しました。
3,600円+入場料300円で、お一人様3,900円也。
1,000円程度の差であれば、最安値が決め手にはならないという良い事例であると感じました。マーケッターって嫌な人種ですね。いつもこんな事ばかり考えているんですよ。
そして、いよいよ参加当日。
記録的な猛暑が続く中、日陰の無い廃墟ツアーはクソ暑かったですが、見応えのあるものでした。
日本で最初の高層アパートだそうです。
廃墟マニアのサイトで紹介されている小学校側には当然立ち入ることは出来ません。
とはいえツアーガイドの説明もとても分かりやすく、楽しめるものでした。
満足度としては100点。季節を選べばもっと良かったかも知れません。
さて、この満足度の高かった軍艦島ツアーですが、リピートの可能性があるかというと・・・。
正直厳しいと思います。
理由その1.ツアーで回れる場所が限定されており、変化がないこと。
理由その2.船会社を変えても、根本的な提供価値が変わらないこと。
理由その3.ツアーへの直行直帰客が多く、周辺観光との連携提案性にも乏しいから。
TDRなんかは全国からリピーターが訪れるので、長崎だからダメってことはまったくないはずです。むしろ周辺観光地のポテンシャルは長崎のほうが上かも知れません。
つまり、TDRにあって軍艦島に(今のところ)無いのは「変化」であります。
世界遺産に登録したい!という場所に変化を求めるのは難しいかも知れませんが、安全性を確保しつつ、見どころを広げるということは無理ではないはずです。
高いツアー料金を設定して、上陸ポイントを選べるとか。
ラジコンヘリを操縦してライブ映像で見られるとか。
強化アクリルで保護するなどして、かなり奥地へ行けるとか。そんな進化があればリピーター育成もできるのではないかと思います。
顧客の多くは車で来てますから、長崎港発着でなくとも良いでしょうし、バスで他の観光地とセットにしても面白いかも知れません。
現状3H程度の所要時間ということは、半日近くは長崎界隈に滞在するのですから、これを1日にするのも2日にするのもそんなに難しい話ではないでしょう。
需要一巡後に、どんな手を打ってくるか。楽しみであります。