【広告を見たシリーズ】カローラハイブリッドのCMは誰に向けたものか
こないだから放映されております、トヨタの看板車種であるところの「カローラ」に待望のハイブリッドが出たというキムタク主演のCMについて、気づいたことを書いてみます。
2013 トヨタ 新型カローラ ハイブリッドCM (165G)Toyota COROLLA FIELDER Hybrid ...
まず気になったのは、「ラブ&ジーンズ」というなんか70年代に戻ったかのようなコピーであります。
ジーンズがトレンドアイテムであり、自由の象徴だという価値観は恐らく55歳以上の年代しか持っていないのではないかと思われます。
貧乏な時代に生まれ育ったので、アメリカ文化全てが輝いて見え、屈託なく憧れちゃった、ある意味幸せな世代が持つ価値観であります。
BGMもドゥービー・ブラザーズと、その世代にドンピシャですし。
カローラという車種は、60年代からずっとベストセラーだった訳ですが、近年は世代交代に見事に失敗して老人向け車種となっていますから、完全にターゲットを絞りきって来たということでしょうか?
そして、主役のキャスティングは「キムタク」。
老人向けCMにキムタク?と私は初見で違和感を強く感じました。
違和感を感じつつ検索したら驚きました!
「キムタクの支持世代の約半数は50代以上」なのだそうです。
さすが、世界のトヨタであります。見事なキャスティング。
ということは、今回のカローラハイブリッドは完全に老人狙いということになります。
ちなみに、新型ゴルフのサザン起用もほぼ同じ老人世代向けであるのだと思います。
カローラの支持母体である垢抜けない方々と違って、若干海の香りというか湘南イメージを纏った少し豊かな生活をしてそうな方々にジャストフィットなクリエイティブであります。
世界市場で激しく火花を散らすライバル車「カローラ」と「ゴルフ」がCMに於いても同じ世代を激しく奪い合っているという構図が見えて参ります。
偉そうに書いているけれど、我々アラフォー世代向けの自動車広告は酷いもんです。
ヤンキー崩れの世界観を隠せない「ヴェルファイア」とか「ボクシー煌」とか。ホンと酷い。酷い。酷い。酷すぎるので何度も書いちゃいました。
つまり、CM見てモノ買うような層は、もはやクソってことだよ。言わせんな恥ずかしい。