価格弾力性についての考察
私ね、たまに帰りの電車で特急に乗るんです。
到着時刻で15分以上差がある場合を一応の基準としております。
博多ー東郷間の特急料金なのですが、消費税8%施行前は500円でした。
しかし昨年4月から510円。そのまま転嫁すると514円になるところなのですが、優しい値上げとなっております。
しかし、この10円で微妙に特急利用を躊躇している自分に気づいたのです。
たった10円、払えない金額ではありません。
ではなぜ、利用が減っちゃったのでしょうか?
それは、電子マネー(JR九州版はSUGOCA)のチャージで特急券を買う場合、チャージは1,000円単位で行うので、これまでは1,000円札一枚で2回きっちり乗れたのに、今は乗れなくなってしまったという利便性の悪化が原因です。
電子マネーでプリっと乗れないと、「ま、いいか」となり、乗らない習慣によっていつでも「ま、いいか」になってしまうのです。
これは、由々しき事態ではないかと思うのですよ。
価格テストの成否判断のKPIとして重視すべきものに「客数」があります。
恐らく、特急券値上げで客数が減っているのではないかと思うのです。特に510円区間は。
JRQは発表していないのであくまで推測ですけれど。
特急って、追加料金が徴収できる(客単価が高い)のに目的地までの時間が短い(労務費が安上がり)という営業的にはオイシイ列車ですので、ここはひとつ利用促進策として電子マネー払いに限り旧料金適用もしくは、310円から急に510円になるのではなく、400円区間とかを設定して貰えないでしょうか?
宗像市民として切に願うものであります。