子供の気持ちを裏切らない親になろうと思ったはなし
それは、今から38年ほど前の出来事。
当時3歳前後の私は、遊びに来ていた祖母と二人で留守番をしていました。
父は仕事、母も仕事だったのだろうと思います。
姉二人は、近所の駄菓子屋へ二人で出かけていました。
そこへ突然の雷雨。
慌てた祖母は、当然のように孫娘二人を迎えに行こうとするのですが、こんな雨の中、末っ子の私を連れて行くのは忍びないと思ったのでしょう。
何と、私を柱に縛り付けて迎えに出かけたのです。
当然ギャン泣きする私。今でもその恐怖感は覚えてます。泣けども誰も居ない恐怖、身体が動かない恐怖。雨の怖さなんて全くなく、その二つの恐怖心だけが残っています。
このエピソードは、その後笑い話として家族で共有されてますし、私も祖母を恨む気持ちは微塵もありません。ただ「怖かった~」ってだけで。
この場合、どうするべきだったのでしょうか?
恐らく、子供は親や祖母祖父と一緒なら雨の中でも不安感は感じないのではないかと思うのです。
自分を守ってくれる、絶対的な安心感。それがあるから平気。
逆に置いて行かれたことで、その「絶対」が崩れた。だからめちゃ怖かったのではないかと思うのです。
このエピソードで何が言いたかったかというと、我が家の双子ちゃんもだいぶしっかりしてきて、「雨の夜、妻に駅までクルマで迎えに来てもらってもいいかな?」なんて思ってしまった自分に対する戒めであります。
子供の絶対的な期待感。それを裏切ることのない親であらなけらばならんなと。
雨の日もパパは頑張って歩くのです。おわり。