どんな商売でも肝心なのは「○○○○」である。
景気が悪いって言葉、もはや当然のようにメディアが唱えてはや四半世紀。
ホントにずっと景気悪かった方って、どの位いらしゃいますか?
実際は、良かったり微妙だったり、結構ヤバかったりしつつ、なんだかんだ言って、「売上」は伸びてるのでは無いでしょうか?
例えば、外食産業。
何か、身近だからメディアでもネットでも叩かれやすい業界のひとつですが、全店集計では19年間で、3度しか対前年比を割っていません。
それぞれの原因は、ITバブル、リーマンショック、東日本大震災の影響と考えられます。
既存店はデータが無い年もありますが、ほぼ一貫して前年を割り続けてます。
つまり、外食産業は新規オープンで大きな売上を作り、既存店は減少傾向なので順次スクラップ&ビルドでテコ入れをしていく必要がある構図であることが見て取れます。
ググって3秒、エクセル3分位でちゃちゃっと作図しただけですが、門外漢の外食産業のことが大掴みに分かりました。
普通の方が顧客で、参入障壁が無い外食産業のような市場には、適切な競争があり市場が活性化されて健全であることがよーく分かります。
では、ちょっと趣味的な市場を見てみましょう。自工会から二輪車の出荷台数のデータとなります。
グラフ化しない方がショッキングな気がしますね、これ。正に惨憺たる結果。
一応、私も大型二輪免許を持っていて、今はバイクを保有していませんが、そのうち買おうと思っています。
けれど、10年後には日本ではバイクの新車が売ってない状態になってもおかしくありませんな、こりゃ。
さて、長い前振りでしたが、外食産業と二輪車産業でこれほどまでに結果に差が出たのはなぜか?
ずばり「新規集客」であります。
飲食店の新規集客は、みなさん本当に頑張ってます。ぐるなびがイマイチだと思っていても出さないと生き残れないし、チラシも撒くし、クーポンも発行する。テレビとかの取材も仕掛けますよ~。
当たり前ですが、お店に来てもらうための努力は当たり前にしています。
しかし、二輪業界はどうでしょうか?
近所にいたいかついお兄さんや、怖カッコイイ先輩の超伝説のゼッツーとかいう身近なレジェンドが失われた現在、二輪業界への新規参加者はどんどん減っています。
若者の数が減ってるのは確かですが、団塊ジュニアの最大派閥、昭和48年生まれ男子は約101万人に対し、現在20歳1993年生まれの男子はそれでも約61万人いるわけですから、明らかに二輪市場に参加する割合の方が下がっているとしか言えません。
なぜ、こんなになってしまったか?それは、自助努力と言い切ってしまうと大変失礼ですが、新規集客がヘタだからというのも大きな原因のひとつであると思います。
そもそも、バイクが一般の人の話題にならないし、お店も何だか油っぽくて怖くて入りづらいし(経験者の私でも!)、体験できるきっかけが無いし(実は試乗会とかやってるけど、ヘルメット持参とかね、もう端から新規参入者お断りですから)、専門誌はもう20年以上もZ、カタナ、ニンジャ、CBたまにRZとかぐるぐる同じ記事回してるだけだし・・・。
もう、全然初心者に優しくないぞ!
クルマでさえ、「免許を取ろうCM」やってる位なんだから、二輪業界はもっと根本の新規集客を考えたほうが良いです!
【まとめ】
新規集客ができていれば、産業は活性化して成り立つ。
新規集客ができないと、既存顧客と一緒に高齢化して、やがて市場が無くなる。
メンズスキンケア市場にはどうやって新規集客しよう。という戦略が必要ですね。