狡猾なガソリンスタンドに学ぶ
妻の実家は直方市です。
鉄道マニアには有名な直方、魁皇で有名な直方。
比較的内陸部にも関わらず、ガソリンが安い直方市でありまして、妻の実家に立ち寄った際にガソリンを入れることが多いのです。
年末年始には子どもたちを連れて妻の実家にご挨拶に行きまして、改めて直方のガソリンスタンドの狡猾さというか、競合の激しさに気付かされたのであります。
こちらのストリートビューの写真は、直方を根城とする「山田石油」という個人経営のガソリンスタンドです。
よーく見ると、145円の隅っこに「.9」って書いてあるんです。
年末には、130.9円でした。近隣の競合店は129円、131円ですので最安値ではありませんでした。
さらに!年末に新たに「税込」という表示が加わりまして、にわかに混乱したのです。
「競合店は129円だけど、こっちには税込って書いてあるからひょっとして総額なら最安値なんじゃね?」と。
仮に129円の店が外税だと139円になりますから、大幅に安いですよね。
ということで、山田石油さんは年末年始も大繁盛しておりました。
帰ってから改めて調べてみると、今は何処のスタンドでも「税込表示」で行うように消費者庁から通達が出ているんですね。
つまり、この日の山田石油さんは最安値ではなかった。
知っていれば何の事はないこの事実ですが、あえて「税込」と書くことで、他店が「税抜き表示」をしているように思わせるこのテクニック!
「.9」表示も狡猾だと思っていたのですが、さらにお得感を増すための狡猾で姑息、でも騙されちゃう表現力は見習うべきところがありますな。