出張多めに生きてます。

泥んこで野良猫育ちマーケター、tony togoの生態。

京都の保険金殺人容疑者(67歳)はマーケティングの達人だった?!

この週末ニュースを賑わしていた67歳の女性。逮捕されたという時点ですので白黒はとりあえず置いておくと致しまして。

 

67歳の婆さんですら、遺産目当て丸出しで結婚できるという事実に驚いた訳です。

 
もう、女子力という点では圧倒的であります。
 
しかし、67歳女性は決して美人ではないです。どちらかというとブス。
二歳年上に「吉永小百合」がおりますが、彼女は別格として、どこにでもいる初老の婆さんです。
 
67歳女性の女子力の秘密。それは、的確なマーケティングであります。
 
(1)子供が居ない寂しい老人を狙う。
財産を頂くには、財産分与や結婚に関与してくる面倒な輩が居ないことが望ましい。実に、正しい選択です。
 
(2)年収で条件を明確化。
老人は収入が無いというのはあなたの勝手なイメージで、老人はめっちゃ金持ってます。
年金の額なんて正直大したこと無いのですが、アパートなんかを持ってる方が想像以上に多いんです。幾つか物件持ってて年収が2,000万程度って方が多い。確定申告初日は、そういったお年寄りばっかです。
ただし、収入があっても不動産は管理コストが多めなので、赤字という方も多いんで、カモにする場合は気をつけましょう。
 
(3)モテない男性を狙うべし。
スペック的に寂しい生活をしているように見えても、若い女と遊びまくってる老人もおりますし、もちろんゲイもいるわけでして。単に偏屈な方も居るでしょう。
今回のケースでは老齢に差し掛かって結婚相談所に登録している方を狙っています。
つまり、自分では女を見つけられない(口説けない)モテない方をきっちり型にはめる構図です。
マーケティング的には「セグメント化された顧客」とか「ニーズが高い市場」とも呼んでいますよね。
 
(4)集客広告が優れている。
お見合い写真がニュースでも紹介されていましたが、本人の取材VTRのふてぶてしさが無い、「清潔感、上品感の高いお見合い写真」を利用していたようです。
また、「添い遂げる・看取る」的なキラーワードも用いておったようですので、寂しさのみを募らせているターゲットの「強力にして本質的なニーズ」を押さえているわけです。
 
人間は第一印象が全てみたいなところがありますから、チカラを入れるべきポイントを知っている。素晴らしいマーケティングセンスであります。
 
会った時点でするべき事は「クロージング」のみですから、死んだ後の事を訪ねたり、資産状況を探ったり。タイムイズマネーで行動していたことが報道からも伺い知れますね。
今回の事例はどちらも高齢者なので、元々残り時間が無い訳ですし。実に正しいアプローチです。
 
と、このように67歳女性はマーケティング的な行動原理で、5億とも8億円とも言われる資産を蓄えたようであります。
その一方で借金も有ったということは、資産運用が壊滅的に下手だったのですな。入り口(新規集客)は上手いが、客単価が低いとか、ロイヤル顧客化しないという問題があった。
資産運用はプロに丸投げしておけば、ここまで過激に殺さなくて(あくまで容疑)も済んだのかもしれません。
 
しかし、67歳の老婆でも男を騙して金を稼げるし、結婚だって何度も出来るというのに。
マジで今の若者はだらしないですな。
 
老人が老人を騙して金を巻き上げるってことは、いつまでも高齢者に偏在した富が還流しないんです。
老人からは若者が奪うべきです(あくまで合法的に)。それが、所得移転。ひいては景気回復に繋がる訳であります。