雑誌業界の危機感を体現したpen12月号を買ってみた。
雑誌は死んだ論を唱えているtony togoです。
昨晩、帰りに立ち寄った駅のコンビニで見かけたpen12月号が、正に雑誌業界の危機感を体現している特集でありましたので思わず買ってしまいました。
久しぶりに買う紙の本です。
ネットの有名人ちきりんはこう述べています。
テレビ、新聞、雑誌はそのフォーマットが生活に合わなくなった。
テレビを見ない人がいるなんてびっくり - Chikirinの日記
確かにその通り。
そしてテレビよりも、より深刻なのは「雑誌・新聞」であろうと思うのです。
テレビは、フォーマットを無視して消費できる環境を整えるのはさほど難しくありません。
結局、何らかのスクリーンで見る訳ですから、nasneとかVODとか導入すれば宜しい。
ちきりんも、ワンセグ全録のガラポンTVには大いに興味を持ったようですね。
そして、そもそもテレビなんて所詮「タダで見れる」から、質が多少低かろうがどーでもいい。
しかも、所有率100%の無料メディアですから広告媒体としてもまだまだ非常に魅力的。そうそう死にゃしません。
新聞・雑誌は基本的に「有料購入者」だけが楽しむ事ができる媒体です。当然払ったお金に見合うクオリティが求められているということになります。
さて、pen12月号はどうだったかと申しますと……。
様々なオピニオンが雑誌に関する愛を語ったり、時代を作ってきたレジェンド雑誌が年表形式になっていたり色々工夫されておりました。
そうそう、こういう「視点の提案」が雑誌の雑誌たる所以だよねと頷きながら読みました(まだ全部読んでませんが)。
雑誌はテレビよりも「知的好奇心に富んだ」方が接触するメディアとして生き残っていくべきです。惰性で買う学年誌や尖ってない雑誌が死んでいくのは至極当然。
しかし、ここまで書いてまたまた気づいてしまったのです。
視点の提案って、blogが正にそれじゃん!って。
はてなブログとかね、BLOGOSとかね。私も含めクオリティは様々ですが、一応の「知の興奮」は得られたりしますね。しかもタダ、その気になれば絡めるし。
雑誌の生き残りっていうのは、「登場するに値する人間」が「知的好奇心をくすぐるテーマについて」、「視点を提案する」、そしてあわよくば「広告要素を満たす」っていう、針の穴を通すような難しさがあるのだなぁと、そう思います。おわり。