出張多めに生きてます。

泥んこで野良猫育ちマーケター、tony togoの生態。

【考察】紙媒体の雑誌に未来はないのか?

ずっと思ってたんですが、雑誌って、「小学○年生」的な側面がありますよね。

だいたい1年くらいで同じテーマをぐるぐる回していく感じ。

 

小学○年生とか、ゼクシィとか赤ちゃん雑誌モロモロのように読者が入れ替わって行くサイクルが見えているジャンルもあるのだと思いますが、そうでもないジャンルであっても、「同じテーマぐるぐる」ってのが見受けられます。

 

どうせ読者は入れ替わるのだから、ぐるぐるで良いのですが、趣味の雑誌なんかは何10年も同じネタで食いつないじゃって、もはや誰も継がない伝統芸能の域に達したりもしています。

 

かといって、深く深くなっていくと「新参者お断り」になっちゃうので、新規購入と継続率を高めるっていう商売の基本のバランスを取れない雑誌から死んでいくということであろうと思います。CPO/LTVのバランスですね、通販的に言うと。 

 

そういう苦労とは無縁かと思われていた、同じテーマぐるぐるで許されてきた学年誌といったジャンルでも廃刊が進んでいることは皆様も御存知の通り。


「小学三年生」「小学四年生」が休刊!学年誌は不要なのか? : MAMApicks -子育て・育児・教育ニュース&コラムサイト-

 

いわゆる学年誌は、少子化の影響が大きいのは間違いないとして、同じ学年の子供でも「ニーズが拡散しすぎて追い切れない」っのが部数を落とした背景にあったようです。

 

確かに雑誌全盛期の昭和は、今よりも「知らないことが多かった」、「やりたいことも多かった(つまり貧しい)」時代でありまして、バイブルとして雑誌が売れたけれど、今やそんな時代じゃないですね。

 

大抵の情報なんてフリーで溢れてる。

 

これからの生き残る雑誌の形態としては、

徹底的な通販カタログ化、つまり「通販生活」に進むジャンル。ファッション誌はそうなりつつあります。

 

あるいは、連載が徹底的に魅力的か

妻は、浅田次郎のコラムが好きでJALの機内誌を出張土産に欲しがります。タダという魅力もありますが。

そして、良い連載はスピンオフの書籍になったりして商売としても実にオイシイ。

 

トピックの徹底解説という方向性も無しではないですかね?

クーリエ・ジャポンなんかもそれに近いのかもしれませんが、アソコまで意識が高くなくても読める感じ。でもSPA!みたいなイケてないサラリーマンではない感じ?

うーん、やはりニッチかも知れません。

 

いずれにしても、無理して紙媒体でやらなくても良いですよね。

全国の雑誌編集者の悩みが深いのも頷けるというものです。