出張多めに生きてます。

泥んこで野良猫育ちマーケター、tony togoの生態。

【オワコン化考察】雑誌のビジネスモデルについて考えるのココロ

雑誌、買わんくなったっすなぁ。

 

20代の頃は色々買ったもんですが。月の雑誌代が3,000円位は使ってたんではないかと記憶しております。

 

底の見えない出版不況と言われておりますけれど、どの程度雑誌の発行部数が減ったかというとこのようになっております。

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※出典:総務省統計局 作図:tony togo

 

総務省統計局のデータから、月刊誌の発行部数と生産年齢人口を比べたものです。

人口は1年ずれてますが、まぁ傾向は掴めるかと。

 

雑誌、意外に健闘しておるようです。

 

だが、ちょっと待ってほしい。

このグラフは全くのフェイクなのです!

 

なぜかというと、発行部数も生産年齢人口も桁が全くちがうので、二値グラフで比較するのはミスリードを誘う高等テクニックなのです。

 

本来は「指数化」して、何%減ったか?を比較すべきですね。

それがこちら。ついでに週刊誌の発行部数を入れてみましたよ。

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※出典:総務省統計局 作図:tony togo

 

週刊誌は、10年で半減・・・。

月刊誌もほぼ3/4の規模にまで落ち込んでます。

グラフ化してビックリ!

雑誌市場、息してる?

 

なぜ、こんなに激減してしまったのでしょうか?

 

まず言えるのが「面白くない」「必要ない」ということでしょう。

インターネットの爆発的普及によって、雑誌程度のネタや情報はネットの落書きやオフィシャルサイトやまとめサイトでの情報閲覧で全然足りるようになってしまいました。

マニア向けのレア情報というのも事実上存在しないのではないかと思われます。

なんなら、twitterとかで核心に迫った生情報がリアルタイムで手に入る世の中ですから。

 

さらに、tony togo的に最近非常に感じるのが、「レイアウト不要」ってことですな。

電子書籍バンザイ!な私はもはや紙なんか買いたくないんです。でも、端末に画面サイズに雑誌レイアウトそのまま画像データ化されますと、細かくて読めない。でもって、拡大すると全体のレイアウトの必然性はゼロ。

GQ ONLINEのような感じでサクサクっと拡大せずとも読みたいよね~。と思うんです。

 

電子書籍に特化したページ組みの雑誌も出てはおります。

懐かしの「Hot Dog Press」がその一例。

スマホでも軽快に読めるようにレイアウトが大胆に簡略化されていました。

でも、その分情報がスッカスカ!とても500円の価値が有るように思えませんでしたので二度と買いません。もはや100円でも金返せレベル。

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うーん、雑誌は死ぬんでしょうか?神も死ぬくらいだから驚きはしませんけれど。

 

で、困った挙句出てくるのがAKBのオマケ商法をパクった感じ?の付録付き。

ほぼ通販カタログと化した雑誌も目立ちます。これでお金取るの?レベルもちらほら。紙代、印刷代、配本代ですかね。

 

そして、最近目立つのが上記Hot Dog Pressのような「過去の遺産を食いつぶす系商法」。

今週見たのは「レコパル」とか「Boon」とか。一定数は売れるんでしょうけれど発展性はゼロです。

 

容れ物から考えるから雑誌継続ってことになるんでしょうけれど、消費者のニーズから言ったら実は低いんですよね、雑誌がカバーしてきた情報って。

ということで、無くては困る情報を上手く絡めて電子書籍時代にマネタイズできれば生き残れるんじゃないか!と思います。

 

無理ゲーですか、そうですか。