出張多めに生きてます。

泥んこで野良猫育ちマーケター、tony togoの生態。

【マーケット考察】ランナー向けサプリメントを発想する

ちょっと面白いサプリメント原料を知ったので、ヒット商品にならないかと考察してみます。

 

東京マラソンっていう都心を封鎖して行う大きな大会が毎年開催されているのは、皆様もご存知でしょう。

それまで東京都心を走るマラソンはガチのプロが出るような大会だけだったのが、普通の人も参加できるってんで2007年の第1回大会から人気が爆発、今ではエントリー抽選倍率が10倍を超えるプレミアムチケットとなっているようであります。

 

私の周りでもランニングを始めたというアラフォーがちらほらおりまして、これは本格的な普及期に入っていることは間違いないと思っていたのです。

 

で、ランニング人口について調べてみました。

 

笹川スポーツ財団によりますと東京マラソン前後でランニング人口が激増しているとのことであります。

東京マラソン前年の2006年に週1回以上ランニングをする方が、298万人。それが年々増え続け、2012年には572万人とほぼ倍増!

 

これは、美味しい市場です。

 

私の得意分野として「サプリメント市場」がありますので、早速「ランニング サプリメント」で検索。

検索結果から出てくる、ランナー向けサプリメントは単なる合成物の「アミノ酸」、さほど体感性のない商品群のようです。

ブランドも、「スポーツショップで昔から売られてる系」であります。

 

つまり、成分での差別化が全然されてない、我々ガチな通販屋からしたら赤ちゃんのような市場といえるわけです。ウヒヒ。

 

どんな成分で差別化しようかと考えているかというと、ずばり「イミダゾールペプチド」。

これもアミノ酸の一種ですが、渡り鳥の胸肉などに含まれる成分で「疲労回復」に劇的な効果があるというものなのです。

渡り鳥は何千キロも海上を飛び続けるわけで、疲れたら即死です。

そんな過酷な生き方を強いられる渡り鳥のカラダに含まれる疲労回復成分ですから、そりゃもう間違いない成分です。

 

このイミダゾールペプチドの「疲労回復効果」に加え、「軟骨生成効果」の高いエラスチンを組み合わせたランナー向けに特化したパッケージングでもって売ってみようと思うわけであります。

 

現状、ランナー向け市場に特化して成分で差別化したサプリメントはほぼありません。

憧れのブルーオーシャンかも知れません。

 

しかし、ライバルが少ないってことは認知が少ないということ。

これは些か問題です。

 

Google先生に「イミダゾールペプチド」を聞いてみると・・・。

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わずか224,000件しか出て参りません。

 

試しに、「アミノ酸 疲れ」で検索してみると、1,670,000件も出てきますからね。

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認知が少ない現状は間違いないでしょう。

これを打破するにはちょっとだけ知恵が必要ですね。

 

サプリメント商品自体は、作るのは簡単。OEM発注すればすぐ出来ます。

 

問題は、どうやって売るか?これが最大のポイントなのです。

 

何しろ、サプリメントというのは「表向き、その効果効能を言ってはならない」という薬事法による規制があるからです。

アベノミクスで来春には規制緩和予定なのですが、何やら揉めてるようですし。どのみち派手に効果を標榜したらいずれ捕まります。

 

効果を言えない、認知の低い商品を広めるにはどうしたら良いか?

 

認知の低い商材に対して、広告費を正面切って突っ込むのは金持ちか馬鹿のやることです。

ここは、ほら、シャブの売人を見習って「まず、体感してもらう」ということが何より重要だと思うのです。

効けば買いますし、気に入れば同好の士には勧めまくります。ヒトはそういう風にできてます。

 

ランナー向け(ある程度のボリュームと成長性のある市場)に、体感から口コミを生み出して広める。これが基本戦略です。

 

ただし、価格と形状、数量がとても重要ですよ。

 

毎日飲む「健康維持」や「老化による膝痛改善」のサプリメントと違って、ランナー向けの「疲労回復」目的は毎日必要になるケースは少ない。むしろ小分けの「パケ」的に買える方が利便性、リピート取引には有効であると考えられます。

 

数日分を1パッケージにして、手出し金額を1,000円切って出したら買いやすい価格帯に入り、ヒットの可能性が高まります。マジで売るとなったら100倍の真剣度で徹底的に調べますけれど。

 

あとは、商品名とかそんなのを上手いこと付ければイケそうですな。

 

秋に出る商品が軌道に乗ったら、すぐに企画しようと思います。