出張多めに生きてます。

泥んこで野良猫育ちマーケター、tony togoの生態。

読書感想文 DRESS(雑誌)

今年4月に創刊された、ガチのアラフォー女性向け雑誌「DRESS」。

今更ながらにちゃんと読んでみました。

 

コンセプトはよく出来てると思います。励まされるし。

 

でも、売れてないという声を聞きます。

創刊号は30万部も刷って、消化率が38.5%(らしい)ですから11万5,500部。

第2号も同じ位刷ってるでしょうけれど、消化率が21.1%・・・6万3,300部。

第3号は創刊号の売れ行きを見て20万部だとしても、消化率はせいぜい20%位なんだろうな。と考えると4万部レベル。

うーん、こりゃ厳しい。年を越せるかどうか・・・、編集者は行き先を考え始めているんではないかと。

 

記事の「コンセプト」はいいんだけど、ラグジュアリー感がイマイチなのはお金がないからなんでしょうね。

 

これが何故かを考えてみると、やはり「需給ギャップ」だと思うんです。

 

要するに、ガチのアラフォーは日本にはそれほど多く居ない。そこに共感する方も少ないという「市場規模の問題」です。

 

NYで働く女性!みたいに景気のいいワードがバンバン出てきますけど、普通のアラフォー女性が観光以外でNYに行くかっていうと、それほど現実的ではない。

いくらアラフォーがトレンディドラマで育ったからって、その歳になりゃ現実ってもんに嫌でも直面しているわけでして。

わざわざ高い雑誌買って、ラグジュアリーな広告見せられて今の生活レベルとの差を感じなくっても、ファンタジーに浸りたければツタヤで80円の映画借りたり、CS入ってゴシップガールの最新シーズン観てた方が楽しいですもん。

 

作ってる人たちは錚々たるメンバーですから、当然お金持ち。で、周りもお金持ちのキャリア女性。そんな中に居ると勘違いしちゃうんでしょうね。世界中そんな環境だと。仲間内で「こんな雑誌欲しくな~い?」「欲しい!欲しい!」ってなもんで。挙句に、「誰それに出資してもらおっか!」的なノリで。

貧乏人のヒガミですけど、真相はそんなもんかと。

 

でも、「コンセプト」はいいんですよ!

一度読んでみて下さい、DRESS。