アンコールワットに行こうとして行けなかったお話
仕事で飛行機のチケットを頼む旅行会社からの予約確認メールを何気なく見ていましたら、「アンコールワットツアーの広告」があったので見てみました。
そしたら、アンコールワットの近くにはこんな素敵なホテルもあるんですね!
平和になったアンコールワットは日本人にも人気が高い旅行先だそうです。
私にとってのカンボジアは、1995年で時が止まっております。
かっこよさげな書き方をしましたが、何もドラマチックなことは無く、当時は危なくてアンコールワットには行くことが出来なかったということを思い出したのです。
まだ22歳の若者だった私は、カネはないけど時間だけはたっぷりありまして、超円高ということもあり、半ばバックパッカー的にアジアを旅しておりました。
そんなに多くの国に行ってはおりませんが、カンボジアは特に印象深く記憶に残っているのです。
当時は、内戦の痕跡も生々しい状況でした。
バンコクからの飛行機で降り立ったプノンペンの空港は狭く、滑走路の端には潰れた航空会社の機体が放置されてたりして驚いたものです。
空港の建物も公民館くらいの大きさで、入国審査のカウンターからもう外が見えてました。国家の統治機構もまだデタラメだった時期にもかかわらず、日本のパスポートはフリーパス。円の強さと同時に、日本の信用を感じました。
空港で100ドルほど両替すると、100万円の束を3つ分位のリエルになりましてちょっとしたお金持ち気分を味わうことができました。
空港からタクシーで街まで30分程度。道も悪く、バラックのような家が並んでおりました。今はどんな風景になっているのでしょうか?
バックパッカーですから、当時でも100ドルからというちゃんとしたホテルには泊まれません。一週間で30ドル程度の安宿での滞在です。
プノンペン市内はそれなりに都会で、バイクタクシーで走り回ったり、レンタルでカブを借りてキリングフィールドや植物園的な所へ行ったり、今思うと危ないことも致しました。
せっかくカンボジアに来たので、アンコールワット行きたいなと思いまして色々と聞いて見ると、飛行機で近くまで行くのが安全だがとても高い。乗合バスか船で行けるとのことでしたが、何しろ危険。軍人の検問でカネを取られるとか、強盗に遭うとか、現地の人にもさんざん脅されて結局行けずじまいだったというお話です。
アンコールワットは、国旗のモチーフにもなっているくらいのカンボジアのアイデンティティであり、世界遺産でもありますので、年寄りになる前に一度行ってみたい場所のひとつです。
【まとめ】
ふとしたきっかけで旅行に行きたくなる=記憶を呼び覚ますマーケティングは有効