出張多めに生きてます。

泥んこで野良猫育ちマーケター、tony togoの生態。

男子はどうやって買い物をするのか?(1) 自分の買い物から考える

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GW初日の4月27日に「メガネ」を買い換えました。

 

この買い物を通じて、男子の買い物メカニズムに迫ってみようと思います。

こんな一例で明らかになるテーマではありませんが、千里の道も一歩からということわざもありますので書き記してみましょう。

 

【なぜ、メガネを買い替える必要があったのか?】

正直、今買い換えるべき合理的な理由はありませんでした。

では、なぜ買い換えるという行動に至ったのか?

 

理由はふたつあります。

 

ひとつは、前のメガネを買って二年以上経つので「飽きた」という理由です。

メガネは顔の一部です(by 東京メガネ)が、本物の顔の一部と違って、気軽に変えられます。整形のように後ろ指さされることがなく安全です。

 

ふたつ目は、「度が合わなくなってきたような気がする」ことです。

実際に困る局面と言えば、クルマの運転です。近くにあるスピードメーターと、遠くの景色を切り替えるときに上手くピントが合わない・・・。そうです、それは度が合わないのではなくって、単なる老眼なのです。

しかし、私はそれを妻(我が家の財務省)に事実を歪曲して「度が合わなくなった」と伝えました。

 

これは、ひとつ目の理由「飽きた」を正直に伝えるのはどうかな?と思ったので「言い訳」を準備したというわけなのです。

「言い訳」を獲得することで、説得を有利に進めることができるのです。

 

【では、どこで買おうか?】

メガネ業界も競争が激しく、私も過去三代くらい「ワンプライス」のお店でメガネを購入していました。デザイン性も、性能も、店員さんのサービスも特に問題を感じなかったので今回も「ワンプライス」のお店から選ぶことになりました。

 以前は「Zoff」を利用していたので、そのまま同じ「Zoff」でいいかな?とも思っていたのですが、妻が「JINS」がいいんじゃない?と言ったので、特に異論なく「JINS」にしました。

私の中では「Zoff」でも「JINS」でどっちでもいい状態。ブランドロイヤリティは全然高くありませんでした。

 

では、数ある「JINS」の中でもどのお店を選ぶか?

 

ウチの近所のイオンモールにも入っている「JINS」。クルマで10分のイオンモールで買えば夕飯の買い物も一緒に済むのでとてもラクです。

 

しかし、今回はクルマで一時間掛けて、天神の西通り店で買いました。

妻が天神の他の店に行きたい用事もあったので、そうなったのです。

ちなみに、他の店では何も買い物していません。

 

男性は、買い物の目的が果たせれば「どこでもいい」のに対し、女性は何かと買い物を楽しむ習性があるようです。

 

【どのメガネを選ぶか?】

さて、「JINS」に到着しまして、メガネ選びを始めます。

2年前に比べてセルフレームが多くなっていることに気づきます。私は鼻当てが固定されているセルフレームは好きじゃないので、選択肢が微妙に狭くなりました。

消去法的にメタルフレームコーナーへ向かいます。そこで、パッと目に付いたものを手にします。そして、掛けてみる。超ド近眼な私は、サンプルのフレームでは鏡がまともに見えません。鏡から5センチ位の距離でやっと見えるのですが、これはこれで顔全体が見えないので、似合うかどうかは良く分かりません。

そこへ妻がやってきてひとこと、「似合うよ、それ。」

 

はい、購入決定です。

私は自分のセンスに自信もこだわりもないので、「良い」と言われたら、そこに乗っかります。

洋服選びでも、基本はそうしています。出張先で洋服を買う必要が生じた時は、ひとりで選ばなければならなかったのでTシャツ2枚買うのに2時間位掛かってそりゃもう大変でした。

 

男子は、自分で選ぶことが苦手なジャンルは、信頼している人間の「オススメ」に単純に乗っかる。という傾向があるのかもしれません。

 

【仕様はどう決めるか?】

メガネは、フレームとレンズで成り立つ商品です。そして、レンズ選びは性能を大きく左右します。

メガネ愛用者は、皆、レンズにはこだわりを持っていると思います。そして、ここはメガネを使わない妻には分からない世界ですので、ある意味どうにでも「言い訳が利きます」から、高額オプションてんこ盛り、19インチ履いちゃうようなミニバンが世に溢れるのも道理に叶っているという訳です。

 

昔のメガネ屋さんは、超近眼の方がよく利用する「超薄型」は別料金とか後日取り寄せになるパターンだったのですが、「JINS」は超薄型でも同じ価格、レンズの在庫もありました。ワンプライスなので当たり前なのですが、低コストなレンズでOKな顧客の利益を削って、私のような超近眼顧客の利益に振り分けているとも言えます。ありがたいことです。

 

このまま会計すると、9,980円也。なのですが、「JINS PC」と呼ぶブルーライトカットにしました。プラス3,990円。

散々CMをやってるのでPC画面などから出る有害な光をカットするという基本機能は知っていました。が、あまり店員さんは強力に押して来ませんでした。

 

薄型非球面は高コストなのでしょうか?勘ぐりすぎだと思いますが、超近眼には押さないようにしているのかも知れません。店員さんが積極的に押さないサービスには、色々と事情が隠れていそうで、その辺を推理してみると楽しいと思います。

 

しかし、ブルーライトカットにはあまり効果が無いと思っていました。

では、なぜ4割の価格UPを受け入れたのか?それは、流行りのテクノロジーに対する「興味」です。ダメでも、普通のメガネとしては充分ですから、3,990円は捨てても構わないコストと判断できる「なかなか上手い値付け」だと思います。

 

ちなみに、「JINS PC」の効果ですが、実際に一日PCの前で作業をしていましたが、目の疲れ方はこれまでと変わりないように思えます。 

 

【まとめ】

男子の買い物にも、女性と同じく「言い訳」が必要である。

ブランドロイヤリティが低い状態では、人は簡単にブランドチェンジする。

買い物場所は、「慣れ」「利便性」を優先し、買い物プロセス自体を楽しまない傾向がある。

得意分野でない買い物は、周りの意見に左右される度合いが高い。

スペックの費用対効果にこだわる傾向はあるが、値段によっては「興味」が勝ることがある。